はなのおたろぐ

応援したり、まとめたり。

さよならなんて言わないで

こんにちは、はなです。

今日10/31はハロウィンですね。
ここ数年日本では「秋のコスプレイベント」的にすっかり浸透しました。
元々は収穫祭やお盆も兼ねたお祭りで、ご先祖様が帰って来るタイミングに悪霊も着いてくるため、気付かれないように仮装するのが起源らしいですよ。

あの世とこの世の境い目が薄くなる日。
こんな日なので、オタクが消える時。
俗に言う「他界」についてお話します。

「他界」アイドルオタク界隈の用語で、特定の人・グループのファンを辞める時に使われます。

私がその単語を知ったのは、一緒に推しを応援していたオタクがいなくなった時でした。
理由は分かりません。
きっとその人なりに思うことがあったのでしょう。

その後も、少なくない数のオタクが私の前から姿を消しました。
大々的に他界を宣言して推しグッズを配って消えたオタクや、「また会おうね!」の後から現場やTwitterにも来なくなったオタク。「最近来てないなぁ」とフォロワーを見たらアカウントが消えていたこともありました。

イベントで話したり、時にはお酒を酌み交わして推しについて熱く語ったオタクばかりです。

SNSで同じ趣味の人と出会うのが人生で初めてだったので、「こんな簡単に縁が切れるのか」とショックを受けたのを今でも覚えています。

辞めていったオタクにも、色んな理由があったと思います。
自分ではどうにもならない、家族のことや体調、多忙な仕事が理由になる人もいるでしょう。人生に変化があれば、優先順位が変わることもあります。
それに、自分が思い描いてる推しの活動と実際の活動に乖離が見えた時。
推しも人間ですし、オタクも人間です。
悲しいですが、永遠に変わらないものなんてありません。
自分が素直に応援できなくなった時、「他界」を選ぶこともあるでしょう。

でも、私は言いたいんです。

「他界」という言葉に引っ張られて、もう一生帰ってこないような、今生の別れみたいな悲壮な決意で辞めなくて良いと思うんです。

だから、お盆……とは言わずまた気が向いたらふらっと気軽に現場へ遊びに来て欲しいし、前と変わらずに声をかけて欲しい。
そしたらまた、色んな話ができるから。

仮にもう一生会えないとしても、新しい推しや趣味、人生のやりがいを見付けて幸せに暮らしてて欲しいなぁと思っています。

他人事のように語りましたが、私も人間です。
いつ何時、オタクを辞める・辞めざるを得なくなるか分かりません。
今の推しは1分1秒でも長く応援していきたいですし、同じ熱量で追いかけられる人はもう現れないだろうなぁ……とも予感しています。

今と同じようにオタク出来なくなったとしても、彼女を嫌いになることは無いと思いたいですし形が変わっても応援し続けたいなという気持ちではいます。
彼女のオタクが人生の一部なので、引き剥がすには相当な力が要りそうですw

それでも、「他界」する時が来たら。
その時はせめて穏やかな気持ちでいられたら良いですね。

終わることをいつも意識しているのは流石に気が滅入ってしまいますが、今日みたいな日ぐらいは考えるのも悪くないです。

これだけ細い糸、淡い繋がりから始まったと意識できるからこそ、今深い付き合いができている友人には心から感謝しています。

それと、終わりなんて考えられないほど夢中になれる推しと出会えるってなかなか無いです。
「推せるうちに推せ」と「長く推し続ける」は時に相反するものになりますが、そのバランスを上手く取りながらこれからも応援できたら良いなぁ。

 

PS.万が一これを読んでる他界済みのオタクが居たらまたTwitter浮上してくださいね。お待ちしてます。